ISO規格には、ISO9001、ISO14001、ISO22000などがあります。それぞれ、意味がまったく異なっています。共通しているのは、それが世界的な標準である、ということです。

例えばISO9001は、クオリティの高い商品やサービスを顧客に対して提供する企業のためのものです。提供される商品やサービスに顧客が満足し、企業に対して信頼性を持てるように、取得することが推奨されています。ISO9001を取得している企業に対しては、顧客は、国際的な標準を満たしていると考えることができ、より利用しやすく、信頼性を持ちやすくなるのです。
これは、ハイクオリティの商品を作り出している企業だ、ということを意味するわけではありません。むしろ、それは当たり前のことなので、わざわざ規格を取得して主張するものではありませんよね。
では、ISO9001とは、何のために取得するものなのか?

それは、品質の向上に努め、顧客の満足を求めるために効率的なシステムを組み込んでいる、ということを、顧客に認識してもらいやすいように取得するものなのです。
つまり、ハイクオリティの商品しか作っていない、出来の悪い商品、不良品は一切作らない、ということを意味するのではなく、ハイクオリティの商品をできるだけ多く、不良品をできるだけ少なく、顧客が満足できる商品を作り続けていくシステムを構築するためのものなのです。

製造の現場では、多かれ少なかれ、やはり不良品が出てしまいます。顧客からのクレームも入るでしょう。ISO規格は、不良品やクレームの発生は、最初からあるものとして考えます。その上で、どのようにして、不良品やクレームの発生を減らすことができるのか、を考えていくものです。